10年以上も毎年描かれた肖像画
   −マリンバ奏者、通崎睦美さん

(2013.7/5)
新年の企画として、数人の画家が希望者の似顔絵を描くというイベントを京都の大丸が実施していたことがあり、須田剋太も加わっていた。
マリンバ奏者の通崎睦美さんは、3歳頃から14歳頃まで、毎年晴れ着を着て須田剋太に描いてもらっていた。ご両親が予約申し込みの日にはいちばん早くに行って並んでいられたとのこと。
その通崎睦美さんの木琴のコンサートを、ロゴバ(東京都千代田区平河町)という会場に聴きに行った。

ロゴバhttp://www.rogoba.co.jp/ は家具の店で、ふだんは営業用に展示されている椅子も総動員してコンサート会場につくりかえるようだ。
リラックスした雰囲気がとてもいい。

木琴の生演奏を初めてきいた。
いろんな音がでて、いろんな情感をひきおこされることに驚いた。
実際に演奏者の姿が見えるので、どのあたりを打つとどういう音がきこえてくるかもわかる。
右のほうの高温部を打つときに繊細さがそのあたりに漂うのが見える。
左のほうを打つと、水に響くような深さがある。
こういう演奏者の動きと音とが対応して味わえるのはライブならではのだいごみ。

通崎さんの著書『通崎好み』(通崎睦美 淡光社 2004)には、毎年1枚描かれた肖像画が、ずらりと並べて掲載されている。でも図版が小さいし、やはり実物をこの目で見てみたい。
いつか須田剋太による肖像画の展覧会と、通崎さんのコンサートを組み合わせて開けたらすてきだと思う。
http://tsuuzakimutsumi.com/blog/profile.html

会場になったビルの3階から上は安井建築設計事務所http://www.yasui-archi.co.jp/で、コンサートの運営主体に加わっている。
コンサートが終わってからワインがふるまわれ、なごやかで親密で、とても楽しいコンサートだった。

この夜演奏した木琴は、かつての名奏者、平岡養一が愛用した1935年製の木琴を、通崎さんが譲り受けたもの。
ここであまり立ち入ったことにまでふれないが、僕には1935年といえば、「ナチスのドイツを逃れてきたブルーノ・タウトが井上房一郎の世話を受けながら日本に滞在していた時期」ということで、僕の中心の関心事にふれる。
会場で売られていた『1935』とタイトルされたCDを買って帰った。

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