鶴見俊輔『象の消えた動物園 同時代批評』


大阪に住む大量の「本買い=本持ち」であり、ハードな「本読み」の友人、橋本博行師からメール。
「今、鶴見俊輔の『象の消えた動物園 同時代批評』(編集工房ノア)という本を読んでいて、その中に「須田剋太の面影」というエッセイが収録されています。全体で5ページほどの短いものだけど、書下ろしのようなので、もしまだ読んでなければ図書館ででも見てください。」
さっそく図書館から借りてくる。
鶴見俊輔は飯沼二郎から『朝鮮人』という雑誌を引き継いだ。その表紙にする絵を、須田剋太が毎号、無料で描いてくれたことを記してある。短いが敬愛の思いにみちたいい文章だった。その結びの文−「須田さんは、この日本で生きるひとりの仙人だった。」
同じく須田剋太が表紙をかいた雑誌に短歌の『塔』がある。主宰者の永田和宏・河野裕子夫妻がたまたま隣人で、夫妻との交流を書いた文章もある。その結びの文−「私は、思いがけず、自分の最晩年によき隣人にめぐまれた。」
そしてその本の表紙は、須田剋太が司馬遼太郎との『街道をゆく』の旅で描いた『陸奥白川関跡』。
はじめからこうなりそうという予感はあったのだが、やはり買って手もとに置くべき本で、本屋さんに発注した。